ハイレゾ音源をはじめて試してみた
ハイレゾ音源に初挑戦
Pixel 3 XLを譲っていただいてはや1ヶ月あまり。慣れないAndroidもようやく手に馴染んできたところ。
前回の記事で音楽レビューをやったところ、音楽好きの友人がデレマス曲の多くがハイレゾで売っている教えてくれた。ひょっとして、と思い調べてみると、Pixel 3シリーズはハイレゾ音源の再生に対応しており、付属のUSB-Cイヤホンもちゃんとハイレゾ再生に対応していることが確認できた。
じゃあひとつ何度も聴いてる『Star!!』のハイレゾ音源を買って試してみようと思い立ち、早速OTOTOYで音源を購入してみた。540円。やはり通常の音源に比べて倍以上高い。
さっそく立ちはだかる壁
Pixel 3でポチポチっと買い、ダウンロード…してみたが、さっそく壁にぶちあたる。これどうやって再生するんだ。
まだAndroid一年生の私にはどうも要領がわからない。
iTunes Storeで買ったものなら、Mac上で即iTunesに取り込み→iTunes Matchでモバイルにライブラリが同期→すぐ聴ける
という超イージーモードですぐに買った曲が聴けるわけだが、iTunesに取り込んでAndroidのApple Musicに取り込んだところでハイレゾ音質で聴けるわけではない。そもそもiTunesはFLAC(ハイレゾ音源のいち形式)の再生に対応していない。
そう、ハイレゾ音源にはハイレゾ再生用の音楽再生アプリがいる。
ささっと検索して無料のものを探してみると、まずはONKYO HF Playerに行き当たった。
オーディオメーカーが出してるのはなんだか信用できる感じがするので、すぐにダウンロードしインストール、起動してみる、が。
どこにダウンロードした音源ファイルがあるのか分からない。iOSのファイルブラウザもロクに使っていなかった私はモバイルでファイルを掘ることにまったく慣れていない。なぜかダウンロードフォルダにも入ってないし、そもそもAndroidのディレクトリ構成がさっぱり分からない。
AndroidのファイルブラウザからDownloadフォルダをのぞいてみると、ダウンロードした音声データはzipに圧縮されていた。それでHF Playerのブラウザからは見えなかったわけだ。
で、どうやってこれ解凍するの…?
また調べること数分、ようやく解凍したFLACファイルをDownloadフォルダ上に展開することに成功。HF Playerからも存在が確認できた。
Downloadフォルダに音源データ置きっぱなしなのはよろしくない感じがするが、Androidで音楽のデータってどこに保存すべきなのかよくわからない。えいやと直接Downloadフォルダからファイルを読み込み再生してみる。
いよいよ再生・比較
で、ようやく音がなった。
音質がクリアな…気がする…。聴き比べるために、もともと聴いてたm4aの『Star!!』をかけてみた。が、再生されない。というか、再生ヘッドがすぐ曲の終わりに行って次の曲に移る。で、次の曲も再生されずに次の曲に…。その間に「ガッ」「ピッ」と異音が聴こえる。なんとHF Player、iPhoneからインポートしたm4aファイルは再生してくれなかった(あくまで僕の場合)。
仕方なくApple Musicでm4a版をかけ、HF PlayerでFLAC版をかける。
確かにハイレゾのほうがヴォーカルがクリアだし、音数が多い箇所でもそれぞれの音がよく聴こえる…ように思う。m4a版はヴォーカルがややビリついていたり楽器の音が嫌な感じでひとかたまりになっているような印象。ただプレイヤーアプリそのものを切り替えてしまっているので、アプリの性能の差なのか音源の差なのか、イマイチはっきりせずちょっと気持ち悪い。
なんだかんだで壁が高いハイレゾ音源
あとあとから調べると、Pixel 3の付属イヤホンはハイレゾ対応しているとはいえ、音源そのもののもつ96kHzは対応しておらず、48kHzになるようで。なんだかちょっともったいない気もする。とはいえ16bitと24bitではかなり違うという話なのだが、そこらへんもよくわからない。
ということで、ハイレゾ音源への最初の挑戦は「いい気がする」というくらいの中途半端な体験になってしまった。
またハイレゾ音源はAppleのミュージックライブラリに加えることがぱっと見できなさそうなので、この二重管理状態をどうするかというのも結構深刻。
あと大きなデータ量はたしかに課題。m4a版が相当圧縮されてるとはいえ、おおよそハイレゾ版とは10倍の差がある。音源自体の価格のこともあるわけで、とくにお気に入りの曲に限って購入し、楽しむ感じになるだろうか。
またHF Playerの設定をみても分からない専門用語だらけでうかつにさわれない。ここらへんはデジタル音声ファイルへの知識がある程度必要になりそう。
なんだかいろいろな意味で壁の高さを感じてしまったが、ひとまず初めてのハイレゾ体験であった。