SuikoLogはてな別館

大阪のウェブデザイナー・コワーキングスペース運営者のブログです

7月に買った音楽レビュー(アニメ・ゲーム編)

先日に引き続いての7月購入音楽レビュー、今回はアニソン編。思いのほか筆が進んでしまい、結局2枚しか紹介できなかった(一枚はアルバムなのでボリュームがあることもあるけれど)が、ぜひご高覧いただければ。

それにしてもはてなブログiTunes視聴ウィジェット、便利だよね。

お願いマッスル / 紗倉ひびき(ファイルーズあい)・街雄鳴造(石川界人

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この夏話題の筋トレアニメ『ダンベル何キロ持てる?』の「飛ばせないOP」としてTwitterでも沸いている一曲。

ウルフルズ『ガッツだぜ!』を彷彿とさせるアツくてソウルフルなトラックに、新人とは思えない演技を見せるファイルーズあいの元気で表情豊かな歌声とラップ、そして石川界人「キレてるよ!」「腹筋6LDKかい!」といった超ハイカロリーな掛け声が重なり、全体として完全にカロリーオーバーでキレッキレな出来に仕上がってしまっている(褒め言葉)。

じつは数ヶ月ぶりという短期間で腰を痛めてしまったこともあり、僕も筋トレを再開したところなのだが、アニメもこの曲も、ともに筋トレの友として有用なので筋活がんばりたいあなたも観てみよう、聴いてみよう。

そういや息子の通っている水泳教室(ジムも併設してる)でもBGMとしてオンエアされていたらしい。やはり筋肉界隈でも話題なのだろうか。すごいぞダンベル。ナイスバルク! 

お願いマッスル

お願いマッスル

  • 紗倉ひびき(CV:ファイルーズあい) & 街雄鳴造(CV:石川界人)
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

TRINITY SEVEN FULL ALBUM 「MAGUS MUSIC LIBRARY」 / TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

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過去にお邪魔したゲーム系音楽イベントでDJさんにトリニティセブンのサントラはいいぞ」とオススメしてもらっていたことを思い出しApple Musicで聴いてみたところとてもよかったので購入。CD4枚組4,000円の大ボリュームだけど、買って後悔なし。

音楽はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。寡聞にして存じ上げなかったのだが、1994年から活動しているベテランのテクノポップユニット。

ja.wikipedia.org

DISC1に出演声優によるボーカルもの、DISC2 / 3に劇伴、DISC4にはリミックス劇場版楽曲(劇場版オリジナル楽曲やテレビシリーズ劇伴のリミックスを含む)が収まっている。ボーカル曲だと『BEAUTIFUL≒SENTENCE』『SHaVaDaVa in AMAZING♪』が印象的。劇伴も全体的にとても聴きやすくかっこいいのだけど、特に気に入っているのは『TURN THE TABELS』『MAGUS MODE』『MISCHIEF!』そして『Nervous Sightseeing』の4曲。

Cupsuleを思わせる2010年代的なエレクトロポップのエッセンスを十分に取り入れつつ、底に流れているのはYMOなんじゃないかと思える音づくり。多用されるポヨポヨしたシンセ・タムのオカズだとか、ちょっとローテンションな男声ボーカルだとか、間奏に入るスペーシーなシンセのソロだとか。25年ほど前に遅すぎたYMOキッズだった私にはなんだか嬉しい感じの音がたくさん出てくる。

そこに声優の声ネタが遊び心で散りばめてあるところがまた面白い。先述したインスト曲『MISCHIEF!』のかわいいスキャットはそのままED曲の『SHaVaDaVa in AMAZING♪』にも使われており、アルバム全体の中で福神漬けのように効いている。

アニメにとくに興味ない方でも、エレクトロポップがお好きなら、DISC2〜3からお気に入りの曲を見つけて単曲買いもありだと思う。ただ買うのが10曲超えるようならもうアルバム全部買っちゃえと申し上げたいが。

なお、前後してアニメシリーズもdアニメストアで観た。わりかしシビアな世界観を背景にしつつもラッキースケベ盛りだくさんの美少女もののロー・ファンタジーだった。はい、わりと好物なので深夜にこっそり一気観しました。息子とアカウント共有してるので履歴には残さぬよう気をつけたよ。 

BEAUTIFUL≒SENTENCE

BEAUTIFUL≒SENTENCE

  • 内田 彩 & 原 由実
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
SHaVaDaVa in AMAZING♪

SHaVaDaVa in AMAZING♪

  • provided courtesy of iTunes
MISCHIEF!

MISCHIEF!

  • provided courtesy of iTunes
TURN THE TABELS

TURN THE TABELS

  • provided courtesy of iTunes
MAGUS MODE

MAGUS MODE

  • provided courtesy of iTunes
Nervous Sightseeing

Nervous Sightseeing

  • provided courtesy of iTunes

なんだか一枚あたりのレビューが思ったより長くなったのでこのへんにしときます…

 

Nu Discoから80's、Winkのリミックスまで。7月に買った音楽レビュー

7月は仕事のあれこれやら夏行事やら、いろいろなことですっかり更新が滞ってしまった。気を取り直して最近買った曲の中から数曲をご紹介する。視聴もできるので気になる曲があればぜひどうぞ。

Super Sonic / Nulbarich

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最初にSpotifyで聴いたときにはてっきり国外の音楽だと思っていたのだが、Nulbarich(ナルバリッチ)は2016年に結成された日本のバンドだった。歌詞に日本語が混じっているのだけれど、最初は空耳かと思った。

アルバム「Blank Envelope」に収録されているこの曲はいわゆる今風のシティポップに分類されるだろうか、日本発のファンキーなロック。ぱっと聞きにはJamiloquai、あと最近の曲だとSuchmosとか、そのあたりの音を想起させる感じ。

曲とは関係ないけど、ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」をモチーフにしたアルバムのアートワークがいい。

Super Sonic

Super Sonic

  • Nulbarich
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

Matahari / L'impératrice

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フランスのディスコバンド・L'impératrice(カタカタ表記するとランペラトリス、になるか。『皇后』の意)については英語・日本語の情報があまり多くないが、少なくともMatahariはデビューアルバムであるらしく、メジャーでの活動はおそらくこの2019年からなのではないかと思われる。

フランスで暗躍したスパイ・高級娼婦として名高いマタ・ハリを題材にした、エロティックな雰囲気ただようディスコチューン。クインシー・ジョーンズの『愛のコリーダ』みたいな曲が好きな方には、現代のディスコチューンとしてぜひぜひご一聴してほしい。

Matahari

Matahari

  • provided courtesy of iTunes

 

Dance In The Memories / 中原めいこ

アニメ『きまぐれオレンジ☆ロード』ED曲。1988年。もともとこの曲を聴いたのはアニメを通じて、でなく2017年、Future Funkを探して聴いていたころにConsciousThoughtsの『Madoka』という楽曲がこの曲を下敷きにして制作されたと知ったため。

今年に入って後述するWinkリバイバル企画などがあり再びFuture Funk・City Pop熱が高まってきたので買った。ジャンルとしてはユーロビート。80年代の日本のポップス独特のデコラティブな編曲が往時を思わせる。 

Dance In The Memories

Dance In The Memories

  • provided courtesy of iTunes

 

 

Special to Me (Night Tempo Showa Groove Mix) / Night Tempo, Wink

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韓国のFuture Funkの旗手のひとり、Night Tempoによるリミックス。この曲が収録されているEP『Wink - Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』はWinkが所属していたポリスターによる公式企画でもある。

『Special to Me』は1989年にアルバム『Twin Memories』に収録されていたもので、ボビー・コールドウェルによる楽曲のカバー曲だった。私は小学生の時にこの曲に触れてから実に30年この曲を愛し続けていて、いま新しいリミックスが投入されることはとても感慨深いことだと思っている。

Night Tempoはこちらのインタビュー記事で彼がはじめてアップロードしたリミックス・ワークは『Spetial to Me』であったという話をしており、こちらもとても嬉しく思った。

gendai.ismedia.jp

日本のユーロビートはリスニング用にはちょうどよいのだが、ダンスフロアでかけるにはちょっと音圧が不足しているところがあり、そこがこのリミックスで解消されるのはありがたい。

ただし、Future Funk全体に言えることでもあるのだが、音源そのものにオカズ的なエフェクトが結構かかっていて、そこはDJの才量に任せてもらいたいような気もする。

ちなみにWinkは過去に『Wink Remixes』というリミックス曲集をアルバムでリリースしているが、当時は80年代らしさを評価する土壌はまだまだ育っていなかったため、どちらかといえば換骨奪胎感を楽しむ、というか人によっては「こんなんWinkでやる必要あるのか」と思えるようなものだったので、ヒット当時に文脈で作られるリミックスはやはりありがたいなと思う。

Special To Me (Night Tempo Showa Groove Mix)

Special To Me (Night Tempo Showa Groove Mix)

  • Night Tempo,Wink
  • エレクトロニック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

スタイルガイドジェネレータ「Flactal」を導入した所感

スタイルガイドジェネレーターであるFlactalを試してみたので第一印象をメモ。

導入は4ステップ

少なくともMacであれば、インストールはnpmさえインストールしてあれば本当に簡単で、ターミナルからいくつかのコマンドを打つだけで完了する。

下記の記事を参考にやってみたら、ものの5分で導入完了。

qiita.com

要するに

  1. スタイルガイドのためのフォルダをつくる
  2. フォルダの中でnpm init(package.jsonの作成)
  3. さらにFlactalをインストール
  4. グローバル領域にもFlactalをインストールする

以上の流れである。

とりあえず始めるのは本当にカンタン

あと覚えないといけないのは

flactal.js というFlactalの基本設定を行うためのファイルの書き方と、Flactalディレクトリの中の基本的な構成くらいで、それさえ覚えればとりあえずスタイルガイドの作成に着手することができる。すぐにローカルでスタイルガイドをプレビューする環境も整えることができる。簡単。

アセットをどう扱うかが大きな問題

問題になるのは、スタイルガイドに、コンポーネントに関係するアセット(CSSやJSなど)を記述するかどうかだ。

コンポーネントディレクトリの中に アセットを入れれば、それがスタイルガイドの各コンポーネントペーに表示されるのだが、各コンポーネントに関係するCSSやJSをわざわざ抜き出して書くのもちょっと面倒である。

Sassを使えばコンポーネントごとにCSSを書き、これをひとつのCSSにまとめてコンパイルすることも可能だが、CSSは再利用性が高いものほど、コンポーネント独自のCSSとして表示するのが難しくなるような気がする。

おもえばBootstrapやFoundationのドキュメンテーションでも、コンポーネントCSSやJSについてはいちいち記述されていないわけで、HTMLと外観さえ確認できればよいのかな、という気もする。

とりあえずはアセットはローカル開発用のものを直接読み込んで、スタイルガイド用のアセットは無視する感じでいこうかなと思っている。

枚方でアイドルものたくさんかけてきたのでレビュー - SHINCRU Music Jelly Vol.01 セットリスト

今回は「音楽ファンに聴いてほしいアイドル・ポップス」というお題で選びました。

1. Rainy Night Lady / RA MU

「時代に対して登場が早すぎた」とも言われるラ・ムーの一曲。ブラック・コンテンポラリーを意識したサウンドを当時アイドルであった菊池桃子をボーカルにすえたバンドでやろうとしたものだったそうですが、セールスはふるわず。現在は一部の音楽好きの間でレアグルーヴとして愛好されているようです。

2. 海辺のサティ / Especia

大阪のローカルアイドルとして活躍していたEspeciaの2013年リリースの一曲。現在でいうところのシティ・ポップっぽいサウンド・アプローチが面白いアイドルでした。私が知ったときにはすでに解散しており、近くのアイドルだっただけに残念な想いをしました。

3. スーパーヴィーニエンス / フィロソフィーのダンス

現代的でファンキーなビートと哲学的な歌詞で歌って踊る、がコンセプトのアイドルユニット「フィロソフィーのダンス」から一曲。90年代初頭に流行したニュー・ジャック・スウィングという音楽のスタイルを再解釈したものになってます。いま私的にはイチオシのアイドルグループです。

4. SUPERMCZTOKYO / ライムベリー

曲名の読みは「すーぱー・えむしーず・とーきょー」。この一年いろんなところでかけてますが、ヒップホップがテーマのアイドルユニットだったそうです(現在は解散)。バックトラックの元ネタは往年のディスコヒッツであるFunky Bureauの『Clap Your Hands Together』。

5. ススメ☆オトメ ~jewel parade~ / CINDERELLA PROJECT

ソシャゲであるアイドルマスターシンデレラガールズより。私このゲームの楽曲が大好きなんですけど、ここらへんはちょっと前の記事にしたためてますのでよかったら読んでやってください。

http://witch-doktor.hatenablog.com/entry/2019/05/27/170743

6. M@STERPIECE / 765PRO ALLSTARS

2014年公開の劇場版アイドルマスター主題歌。実によくできた王道のポップスです。星野源さんがご自身のラジオ番組で熱っぽくオススメしてオンエアしたこともあるそうな。

7. For The Light - Club Edit / Cargo

すみません、これだけアイドルじゃないです。その後のハウスへの流れをつけるためにその場で追加しました。Cargoは日本のハウスユニットで、とても聴きやすいボーカルものの楽曲をいくつかリリースしています。

8. 2nd SIDE(ag Remix) / 神谷奈緒

アイドルマスターシンデレラガールズからの一曲。このag Remixは知っているDJさんによる非公式なハウス・リミックスです。もちろん非売品ですが、SoundCloudに公開されています(ただしダウンロードは提供されてません)。
https://soundcloud.com/agr1920/2ndside

9. シオカラ節 / シオカラーズ

SHINCRUに来たらSplatoon関連はかけねばと思ってラストに持ってきました。作中のアイドル・デュオであるシオカラーズの代表的な一曲です。なお私はホタルちゃん派です。

EC-CUBE DAY 2019に出演します

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2019年7月23日、東京の浅草橋ヒューリックホール&ヒューリックカンファレンスで行われる「EC-CUBE DAY 2019」というイベントに出演させていただける運びになった。

オープンソースのECプラットフォーム「EC-CUBE」の最新版、EC-CUBE 4(2018年10月リリース)の管理画面デザインを担当させていただいた。この経験は私にとってとても貴重なものだった。こうした多くの人が利用するプロダクトをデザインするという経験自体が貴重だし、なによりEC-CUBEオープンソース・プロダクトである点が自分にとっての学びにつながったと思っている。

www.ec-cube.net

EC-CUBEは誰もが管理画面を拡張することができる。ソースコードを書き換えて直接カスタマイズすることも可能だが、現在はプラグインを開発することによって、コアのコードを書き換えることなくカスタマイズを施すことも可能だ。

そんなプロダクトのデザインに、使用方法を決めつけ固定するようなデザインはそぐわない。

様々な人が触れて、どのようにも拡張できる、その中でカスタマイズする人がデザインするのに困らないような工夫が必要だと思い、この仕事の中では画面の絵を作るだけでない、様々なことをやらせてもらった。

こうした経験から学んだことをこれまでに二度、人前でお話させてもらった。

最初は2018年11月に大阪で行われたFRONTEND CONFERENCE 2018での発表「理想のデザインプロセスについて考える 〜 EC-CUBE 4の管理画面デザインで学んだデザインプロセスの面白さ・難しさ」。

speakerdeck.com

そして次に2019年2月に東京で行われたDIST.25「管理画面から考えるUX」

speakerdeck.com

前者はデザインプロセス、後者はUX(ユーザー・エクスペリエンス)にフォーカスした内容になっていた。

今回はこれらの過去の発表内容を軸に、ウェブ制作者やデザイナー一般にフォーカスした話でなく、おもにEC-CUBEを扱うユーザーや、EC-CUBEのエコシステムにコミットするような方々に向けた内容をお届けする予定だ。

プロダクトのデザインとは、プロダクトと、ユーザーをはじめとする様々な人との関係をデザインすることだと思う。画面のデザインやデザインガイドの制作を通して、こうした課題にどのようにアプローチしたのか。うまくいったことはなにか。そしてやりきれなかったことはなにか。

平日の昼間ではあるが、ECに関わる皆さんにとって役立つ話にできればと思っている。ぜひぜひよろしければチェックしてください。

www.ec-cube.net

便乗注文のススメ

僕が住んでいる十三にはたくさんの小さくて素敵な飲食店がある。

僕はできたばかりの素敵なお店に行くのが好きで、その結果、なかなか入るのが難しいような繁盛店ができあがっていく過程を眺めることも多い。好きなお店に入りにくくなるのは少し寂しいことではあるが、それよりもやっぱり長く続けていただいて変わらない味を提供してくれる方が嬉しい。

大体は空いているときを狙って入るようにしているのだが、後からたくさんのお客さんがいらっしゃることも多いわけで、そういうときはさっさと退散することが多かった。

でも最近「便乗注文」することで混んでる中でも結構楽しく過ごせるなと気づいた。

便乗注文とは読んで字のごとく、他のお客さんに便乗して注文をすることだ。

大体ひとりなので、小さなお店だと近くのお客さんが注文する声はよく聞こえる。これに乗っかって「私にもそれください」とお店の人に告げる(多くの場合、元々注文した人には聞こえない程度にやる)。

「美丈夫一合ちょうだい」「あ、私にも一合!」
「鴨そばください」「あ、私にもそれひとつください!」

というやつだ。これをやるとなにがいいか。

1. お店の人のメモリをセーブできる、出るのも早い(場合がある)

当たり前のことだが、混み合った状態で調理をする人は脳のワーキングメモリをたくさん使っている。「AとBとCの注文があって、Bは甲さんの席、Cは乙さんの席、Aは丙さんの席…順番はB、C、A…」という状態が常に続いている状態にある。

そんな中での便乗注文はお店の人に余計なメモリを使わせないで済む。なにせ一つのメニューをつくるのに二倍作ればよいだけになる。フードはもちろんだがドリンクもかなりラクになることがわかるだろう。

店主のメモリは店にいるもの全員の共有リソースである。これがセーブできるとみんなが幸せだ。結果として頼んだものが出てくるのがかなり早くなる可能性も高いし、いいこと尽くめである。

2. 自分では頼まないものに巡り会えることがある

小さなお店なので、メニューは一定でない場合が多い。思わぬ季節の一品があったりする。ところが慌ただしい空気の中で急いで注文を済ませようとすると、ついいつも自分が頼んでいるようなものばかりを頼んでしまいがちになる。

ところが便乗注文すると「自分の目には入らなかったけれど美味しいもの」に巡り会えることがある。とくにメニューに存在していないけど常連さんが知っている裏メニューみたいなものに巡り会えることも。

この間は焼き鳥屋さんで裏メニュー的な〆の鴨つけ蕎麦に巡り会えた。麺物は、麺を一気に茹でて出汁も一度に出せるとかなりお店はラクだ。とはいえ私たちがこれを頼んだことでお店中のお客さんたちが一気に鴨つけ蕎麦を頼みだすということになってしまったのだけれど。

3. 会話のきっかけになる

ひとり飲みの楽しいところは、お店の人や周りのお客さんと楽しい時間が共有できるところだ。便乗注文はそうした周囲のお客さんとの会話のきっかけになりやすい。

「同じものに興味を持っている」ことは人の警戒を和らげるし、「同じ味を同時に味わっている」ことは当然話のきっかけになる。

とはいえ、もちろん無理に会話に割って入るようなことはかえって迷惑になるので、そこは無理のないようにしている。

以上。なお、便乗注文は何度もやるとなんだか怪しい感じになってしまうので、一来店につき一回程度にしておくのがいい。以上、便乗注文のススメでした。

ハイレゾ音源をはじめて試してみた

ハイレゾ音源に初挑戦

Pixel 3 XLを譲っていただいてはや1ヶ月あまり。慣れないAndroidもようやく手に馴染んできたところ。

前回の記事で音楽レビューをやったところ、音楽好きの友人がデレマス曲の多くがハイレゾで売っている教えてくれた。ひょっとして、と思い調べてみると、Pixel 3シリーズはハイレゾ音源の再生に対応しており、付属のUSB-Cイヤホンもちゃんとハイレゾ再生に対応していることが確認できた。

じゃあひとつ何度も聴いてる『Star!!』のハイレゾ音源を買って試してみようと思い立ち、早速OTOTOYで音源を購入してみた。540円。やはり通常の音源に比べて倍以上高い。

ototoy.jp

さっそく立ちはだかる壁

Pixel 3でポチポチっと買い、ダウンロード…してみたが、さっそく壁にぶちあたる。これどうやって再生するんだ。

まだAndroid一年生の私にはどうも要領がわからない。

iTunes Storeで買ったものなら、Mac上で即iTunesに取り込み→iTunes Matchでモバイルにライブラリが同期→すぐ聴ける

という超イージーモードですぐに買った曲が聴けるわけだが、iTunesに取り込んでAndroidApple Musicに取り込んだところでハイレゾ音質で聴けるわけではない。そもそもiTunesFLACハイレゾ音源のいち形式)の再生に対応していない。

そう、ハイレゾ音源にはハイレゾ再生用の音楽再生アプリがいる。

ささっと検索して無料のものを探してみると、まずはONKYO HF Playerに行き当たった。

play.google.com

オーディオメーカーが出してるのはなんだか信用できる感じがするので、すぐにダウンロードしインストール、起動してみる、が。

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アプリを立ち上げるといきなりファイルブラウザで面食らう

どこにダウンロードした音源ファイルがあるのか分からない。iOSのファイルブラウザもロクに使っていなかった私はモバイルでファイルを掘ることにまったく慣れていない。なぜかダウンロードフォルダにも入ってないし、そもそもAndroidディレクトリ構成がさっぱり分からない。

AndroidのファイルブラウザからDownloadフォルダをのぞいてみると、ダウンロードした音声データはzipに圧縮されていた。それでHF Playerのブラウザからは見えなかったわけだ。

で、どうやってこれ解凍するの…?

また調べること数分、ようやく解凍したFLACファイルをDownloadフォルダ上に展開することに成功。HF Playerからも存在が確認できた。

Downloadフォルダに音源データ置きっぱなしなのはよろしくない感じがするが、Androidで音楽のデータってどこに保存すべきなのかよくわからない。えいやと直接Downloadフォルダからファイルを読み込み再生してみる。

いよいよ再生・比較

で、ようやく音がなった。

音質がクリアな…気がする…。聴き比べるために、もともと聴いてたm4aの『Star!!』をかけてみた。が、再生されない。というか、再生ヘッドがすぐ曲の終わりに行って次の曲に移る。で、次の曲も再生されずに次の曲に…。その間に「ガッ」「ピッ」と異音が聴こえる。なんとHF Player、iPhoneからインポートしたm4aファイルは再生してくれなかった(あくまで僕の場合)。

仕方なくApple Musicでm4a版をかけ、HF PlayerでFLAC版をかける。

確かにハイレゾのほうがヴォーカルがクリアだし、音数が多い箇所でもそれぞれの音がよく聴こえる…ように思う。m4a版はヴォーカルがややビリついていたり楽器の音が嫌な感じでひとかたまりになっているような印象。ただプレイヤーアプリそのものを切り替えてしまっているので、アプリの性能の差なのか音源の差なのか、イマイチはっきりせずちょっと気持ち悪い。

なんだかんだで壁が高いハイレゾ音源

あとあとから調べると、Pixel 3の付属イヤホンはハイレゾ対応しているとはいえ、音源そのもののもつ96kHzは対応しておらず、48kHzになるようで。なんだかちょっともったいない気もする。とはいえ16bitと24bitではかなり違うという話なのだが、そこらへんもよくわからない。

ということで、ハイレゾ音源への最初の挑戦は「いい気がする」というくらいの中途半端な体験になってしまった。

またハイレゾ音源はAppleのミュージックライブラリに加えることがぱっと見できなさそうなので、この二重管理状態をどうするかというのも結構深刻。

あと大きなデータ量はたしかに課題。m4a版が相当圧縮されてるとはいえ、おおよそハイレゾ版とは10倍の差がある。音源自体の価格のこともあるわけで、とくにお気に入りの曲に限って購入し、楽しむ感じになるだろうか。

またHF Playerの設定をみても分からない専門用語だらけでうかつにさわれない。ここらへんはデジタル音声ファイルへの知識がある程度必要になりそう。

なんだかいろいろな意味で壁の高さを感じてしまったが、ひとまず初めてのハイレゾ体験であった。